Interview
インタビュー
循環器内科を志したきっかけは何ですか?
もともとは心臓血管外科を志していましたが、研修医2年目にCCUで研修をしていた際、劇症型心筋炎や急性心筋梗塞の患者さんに対して補助循環を用いた集中治療を行い、救命している先輩医師の姿を目の当たりにしました。その姿に強く憧れ、自分もそのような医師になりたいと思い、循環器内科を志すようになりました。
日本大学板橋病院の循環器内科の特徴は何だと思いますか?
若い医局であること、そして奥村教授の指導のもと、日々の臨床から生まれるClinical Questionをリアルワールドデータを用いた臨床研究として発信していく点が特徴だと思います。若手医師にも臨床経験や研究の機会が十分に与えられており、それが充実した研修環境につながっていると感じています。
印象に残っている症例や経験を教えてください。
研修医時代には、劇症型心筋炎の若年患者さんが補助循環から離脱し、歩いて社会復帰された経験が強く印象に残っています。医師6年目には、PCI施行中にblow-out型心破裂を発症した症例を経験しましたが、チームで迅速に対応し外科へつなぐことで生存退院に至りました。医師8年目には、劇症型心筋炎に対してImpella CP留置後にショックが増悪した患者さんを転院受け入れし、ECPELLAを含む集中治療により社会復帰までつなぐことができました。医師11年目には、Impella CP補助下でRotablatorを用いたcomplex PCIを施行し、無事退院につなげることができました。
このように毎年印象に残る症例に出会い続けており、今後も新たな経験を積み重ねていきたいと思っています。
循環器内科医として働くやりがいは何ですか?
循環器緊急症では現場で迅速な判断を行い、即座に実行することが求められます。一方で、あえて待って経過観察を行いながら情報を集め、限られた時間の中で精査し、その患者さんにとって最良と考える治療を検討・提案することもあります。このように頭と体の両方を使いながら診療に取り組む分野であり、調べれば調べるほど新しい知見があり、やればやるほど奥深さを感じる点に大きなやりがいがあります。
仕事とプライベートのバランスはどうですか?
CCUチームの人員が増えたことで、チーム全体で適宜有給休暇を取得しながらプライベートの時間を確保できるようになっています。私自身も年に数回は家族と旅行に行くことができています。
日本大学循環器内科でのキャリア形成の魅力は何だと思いますか?
若手にも多くのチャンスが回ってくることだと思います。自分次第でキャリア形成にしっかり取り組むこともできますし、バランスを取りながら働きプライベートを充実させることも可能です。自分の希望を伝えれば可能な限り尊重してもらえる医局であり、それぞれのスタイルに合わせたキャリア形成ができる点が魅力だと感じています。
先生は「心電図マイスターチャンネル」でご活躍されていますが、なぜ開設されたのでしょうか?また研修医の反応はいかがですか?
コロナ禍で対面での指導機会が減ったこともあり、SNSやウェブを通じた学習や情報発信の重要性を強く感じました。私自身、日大で多くの良い経験や指導を受けてきたので、その「アハ体験」を一人でも多くの方に伝えられればと思い始めました。
…というのは後付けの理由でもあり、正直に言うと当時は「時間があったので、とりあえずYouTubeで発信してみよう」と思ったのがきっかけでもあります。誰かのためというより、「自分でやると決めたからやってみた」というのが本音だったかもしれません。もちろん開始前には医局にも相談し、個人情報の取り扱いなどについて確認した上で始めました。おかげさまでポジティブな意見もネガティブな意見も含め、さまざまな反応をいただき、とても勉強になっています。