循環器内科研修

Training

日本大学循環器内科の研修の特徴

教授回診、体系的なレクチャー、実践的な心電図読影、そして実際の診療現場での経験。
当科の研修では、「なぜ」を考える臨床思考を、日々の診療の中で身につけることができます。

01
Professor Rounds

教授と学ぶ、臨床思考奥村教授回診

「臨床研修で最も大切なのは教育である」

当科では、週に1回、研修医が中心となって行う奥村教授回診を実施しています。

この教授回診は、「臨床研修で最も大切なのは教育である」という奥村教授の理念のもと、研修医一人ひとりと向き合い、症例についてじっくり議論する時間として設けられています。回診では、患者さんが最新のガイドラインに基づいた適切な診療を受けているかを確認するとともに、担当している研修医が病態をどこまで理解し、今後の診療方針をどのように考えているかについて、一緒に考えながらディスカッションを行います。

分からないことがあれば、その場で丁寧に指導を受けることができ、「なぜこの検査を行うのか」「なぜこの治療を選択するのか」といった臨床医として欠かせない思考過程を学ぶことができます。一人ひとりの理解度に合わせてフィードバックを受けられるため、知識を得るだけでなく、自ら考える力を養う貴重な時間となります。

教授と直接ディスカッションしながら診療を学べる機会は決して多くありません。この経験は、臨床研修だけでなく、その後の医師人生においても大きな財産となるはずです。

教授回診の様子
教授回診の様子
教授回診の様子
02
Grand Rounds

NU Cardio Grand Rounds第一線の臨床から学ぶ、循環器教育プログラム

循環器内科ローテーションでは、日々の診療に加え、診療時間内に定期的なレクチャー(NU Cardio Grand Rounds)を開催しています。

将来どの診療科へ進む先生であっても、医師として必要な循環器診療の知識と考え方を身につけていただきたい。その想いから、本プログラムでは各専門分野の第一線で診療を行う医師が、それぞれの専門領域について実践的な講義を担当しています。

循環器疾患は、救急外来や病棟、当直など、あらゆる診療の場面で遭遇します。胸痛、呼吸困難、失神、ショック、心電図異常などへの対応は、内科はもちろん、外科、小児科、麻酔科、救急科など、どの分野に進んでも欠かすことのできない診療能力です。

だからこそ当科では、教科書の知識を学ぶだけではなく、「なぜその診断に至るのか」「なぜその治療を選択するのか」という臨床思考を重視した教育を行っています。

循環器診療を体系的に学べる充実のカリキュラム

  1. 心不全の総論 ― 入院から退院まで

    北野先生
  2. 構造的心疾患の管理

    MitraClipやWATCHMAN

    須藤先生
  3. 心臓超音波検査について

    八田先生
  4. 循環器救急診療

    見逃してはならない胸痛や心電図異常など

    新井先生
  5. 非侵襲的画像診断

    心臓MRI、冠動脈CT、心筋シンチグラフィなど

    八田先生
  6. 侵襲的血管内治療・画像診断

    冠動脈造影(CAG)や経皮的冠動脈形成術(PCI)

    小嶋先生
  7. 心臓再同期療法

    CRTの適応や治療効果の評価など

    池谷先生
  8. 補助人工心臓と移植医療

    重症心不全患者に対する最先端治療

    心臓外科:瀬在先生
  9. 弁膜症の手術適応と術式

    重症度評価や手術など

    心臓外科:瀬在先生
  10. 不整脈薬の使い方

    基礎から実践における抗不整脈薬の使い分け

    永嶋先生
  11. 運動負荷呼気ガス検査(CPX)

    運動耐容能の評価や心不全診療への活用

    北野先生

循環器内科を目指す先生には専門性への第一歩として、
他科を志望する先生には日常診療や救急対応に自信を持つための基礎として。

NU Cardio Grand Roundsは、第一線の臨床現場で培われた知識と経験を共有し、研修医の先生方一人ひとりの臨床力を育てることを目指した教育プログラムです。

03
ECG

心電図マイスター直伝急性冠症候群や致死性不整脈のリアルな心電図読影

当院CCUでは、YouTube「マイスターチャンネル」で数々の講義を担当されている新井陸先生がCCU室長として診療を行っており、循環器救急の最前線で培われた実践的な心電図読影を学ぶことができます。

新井先生は、急性冠症候群(ACS)に対する緊急PCIをはじめ、高度石灰化病変に対するロータブレーター(Rota)や血管内砕石術(IVL)、さらにECMOやIMPELLAを用いた重症循環器救急まで幅広く診療されています。また、不整脈学会で研究発表を行うなど、臨床・教育・研究の各分野で活躍されています。

CCUでは毎朝、入院患者さん全員の心電図を病態や治療方針とあわせて丁寧に読影し、ディスカッションを行っています。さらに、急性冠症候群や致死性不整脈などの緊急症例では、リアルタイムで心電図を解析し、診断から治療までの流れを臨場感をもって学ぶことができます。教科書では「ST上昇」「wide QRS」「房室ブロック」といった波形を学びますが、実臨床では患者さんの症状や病態を総合的に判断する読影力が求められます。当院では、その「本当に使える心電図読影」を日常診療の中で身につけることができます。

心電図読影力は、救急外来や当直での対応に自信を与えるだけでなく、将来どの診療科へ進んでも役立つ一生の財産となります。ぜひ当院CCUで、実践的な心電図読影を体感してください。

CCUでの心電図読影の様子
CCU室長

新井 陸 先生YouTube「マイスターチャンネル」講師

急性冠症候群に対する緊急PCI、ロータブレーター、血管内砕石術(IVL)、ECMO・IMPELLAを用いた重症循環器救急まで幅広く診療。

04
Practice

「見る研修」では終わらない実際の診療現場へ

当科では、実際の診療現場を体験しながら学ぶことを大切にしています。

研修医の先生には、病棟管理だけでなく、主治医とともにカテーテル室や検査室へ足を運び、診断から治療までの一連の流れを実際に体験していただきます。狭心症や急性冠症候群に対するPCI、不整脈に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー植込み術などの治療に参加し、患者さんの病態と治療がどのように結びつくのかを、臨床の現場で学ぶことができます。

さらに、経食道心エコー検査(TEE)、心臓CT、心臓MRI、心筋血流シンチグラフィなどの画像検査にも積極的に参加し、それぞれの検査が診断や治療方針の決定にどのように活用されているかを理解していただきます。

当科では、「見て終わり」「聞いて終わり」の研修ではなく、自ら考え、体験し、学ぶことを重視しています。実際の診療現場だからこそ学べる臨場感と経験を、ぜひ当科で体感してください。

カテーテル室での研修の様子
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